最初の現場で“放置”された私が、スタッフの安心を守る理由

家事代行さん

こんにちは。整理収納アドバイザーで家事代行さんのMEIです。
今回は、私が家事代行を始めたばかりの頃の最初に直面したリアルなお話をします。

はじめに

片づけの仕事がない中、たどり着いた家事代行という道。
お掃除も好きだったので家事代行にたどり着きましたが、最初から出来たことは何一つありません。
どんなことも最初から出来ることはないと思います。

今でこそ、家事代行の現場にスタッフを送り出す立場になった私ですが、私自身の最初の現場は本当に大変でした。
大変というか何を信じれば良いのか分からなくなるほど衝撃でした!
話が違う…と心の中で叫びたくなりました。

地元で家事代行の会社を調べましたが、なかなかなかったのです。
そこで見つけたのが、個人で家事代行をしている方でした。
直接メールを送りました。自分のやりたいことや思いを添えてメールしました。

ですが、連絡を取ってから返信があったのは1か月後でした。
今、考えれば仕事の関係で返信に1か月かけるのはないです!
私なら絶対に放置しない。気づかないこともあるかもしれませんが…。
そういう傾向を違和感として今ならわかる気がします。

それでも私は連絡があったことが嬉しくてすぐにアポを取り会いました。
「最初から1人で行くことはありません」と言われていたはずなのに、現場に着いた瞬間、私は1人でした。

ちゃんと確認して「最初から1人はない」って言ってたんですけどね…。


放置された初日

当日、お家の前でその方から一言だけ「じゃ、よろしくね」と言われて放置されました。

その方の服装は掃除の服装ではなくキレイ目なビジネス感のある服装だったので、待ち合わせの時に嫌な予感はありました。
さすがに初日に1人で何の指示もなく作業することになるとは思いませんでした。

何をすればいいかの説明もなく、誰かに教えてもらえるわけでもなく…私はそのまま、知らない家に入り、見よう見まねで掃除を始めました。
その時に言われたのは「家の掃除はできるよね?」でした。

「まずはここを」って玄関前のポーチを言われました。
お掃除に入るのは二世帯のお家でお客様は2階に暮らすご夫婦。
ご両親がいるけど出かけていて遅れているから玄関やって、帰宅したら2階をそれなりに掃除して…という指示をして帰りました。

頭の中はハテナマークしかなかった!とにかく驚きと不安でいっぱい。
でも、なぜか「ここで帰ったら何も変わらない」と思って踏ん張りました。

それでも辞めなかった理由

その後も、スタッフが一緒に入ることはほとんどなく、一緒に現場に入ったのは真夏の大掃除のときの1回。
草取りの広いお家2回。片付けの現場の1回。それだけでした。
もちろん何かを教えてもらえる機会もありませんでした。

給料は手渡しだったので、何か月も受け取れないこともありました。
連絡してもなかなか会えず「振り込みにしていただけませんか」とお願いして、ようやく対応してもらえたこともありました。

それでも私は約1年その現場を続けました。
今思えば、あの経験が今の私をつくったのかもしれません。

今の私が大切にしていること

そんな経験をしたからこそ私は「最初から1人で現場に行くこと」は絶対にさせません。

今、私は家事代行の業務提携をしていて、2名のスタッフが在籍しています。
現場には必ず最初は同行して、仕事の流れや注意点を丁寧に伝えるようにしています。


1人で行けるようになる時には、その前に打ち合わせをして1人で行けるか確認します。

月1回のミーティングも欠かしません。
ミーティングに関してはコミュニケーションは絶対に必要不可欠だと思っているからです。

それなりに大変な思いもしてきました。
だからLINEだけではなく直接会ってのコミュニケーションは必ず必要です!
「安心して働ける環境をつくること」も私の大切な仕事だと思っています。

この仕事はスタッフであっても1人で行けるようになったら会うことはほとんどありません
直行直帰のお仕事なのでミーティングは必須だと思います。
これからも続けていきます。

おわりに

働く人が不安や孤独を抱えたまま現場に出される…そんなの、もう誰にもさせたくない。
だから私は、あの頃の自分のような思いを、スタッフには絶対にさせないと決めています。

自分が抱えた不満も忘れません。
家事代行は作業時間のみ時給が発生します。でも移動時間や待機時間は一切、考慮されないのが現実です。
私はそういう不満がパフォーマンスの低下を起こすと思っています。

私はできるだけそこをカバーしてます。
時給は遠方と近場と違います。遠方の場合は距離と時間により作業時間にプラスします。

そうすることでお客様に最高のサービスを提供できると思っています。
最高のサービスの提供のためには働く人間への対価が十分であることが、最初の一歩だと思っています。
そのためにも仕事をもっと取りたいなぁ。と思う今日この頃です。

もちろんその分、責任は大きいです。責任を持ってお客様に対応してもらいます。
ミーティングも参加は必須です。

あのときの私が、今の私の土台になっています。
これから家事代行や整理収納の仕事を目指す方にも、こうしたリアルを知ってもらえたら嬉しいです。

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