終活は何から始めればいいの?
静岡県富士宮市を中心に生前整理/整理収納のお手伝いと家事代行をしているpoliteliving MEIです。
また公民館で整理収納の講座、生前整理、終活の講座を開催しています。
終活アドバイザーと遺品整理士でもあります。
この記事では終活の始め方について解説しています。
お姉ちゃん。終活ってどうやって始めるの?
始め方に決まりはないの。だから終活を知ることから始めましょう。
終活という言葉が広く知られるようになって10年ほどです。
終活という言葉が広く知られるようになったのは2012年の流行語トップテン入りしたことがきっかけと言われています。
それから10年で知らない人はいないんじゃないかと思うくらい普及しています。
10年前に比べると終活の必要性を感じている人が多いように感じます。
10年前は終活と言うとマイナスのイメージが強く、親に終活をしてほしいと言葉にすることも嫌がられていました。
「死」を強く連想するので、どうしても縁起でもないという考えが強かったように思います。
だから年配の方にそんなことを言うのはダメ!という考えが根強く残っている部分もあると思います。
それでも10年前に比べると今では終活と言う言葉にそこまでマイナスのイメージを持っていないかな。と感じています。
- 遺される家族のため
- 子供に迷惑をかけないため
- 残りの人生を楽しむため
- 身軽になってスッキリするため
こんな考えも普及してきたように思います。
終活の講座を公民館で開催すると多くの方に参加していただけます。
本当に多くの方が終活に関心があるのだと感じます。
家族に迷惑をかけたくない。という方が圧倒的に多いのも特徴でしょうか。
私が終活アドバイザーになったきっかけは「おばあちゃん」
私が終活アドバイザーになったきっかけは私が20代前半の時に亡くなった祖母です。
元気で病気もしたことがなかった祖母が急死した時、私は心の整理ができず強い後悔と罪悪感だけが残りました。
一番、その後悔を感じたのは、祖母のアルバムを見た時。
家族と親戚以外、アルバムを見ても知らない人だったんです。
『私はおばあちゃんのお友達も、おばあちゃんの人生も何も知らないんだ。』
そんな想いがこみ上げてきました。
『もっとおばあちゃんと過ごす時間。おばあちゃんを知る時間を作ればよかった。』
やり切れない後悔は今も残っています。
その時の後悔が遺される家族のために終活を。生前整理を。との想いで活動しています。
終活で遺される家族の心をほんの少しでも癒すお手伝いができたらとの想いです。
きっと大切な誰かが、その時を迎える時、後悔をしない人はいないはず。
ご病気であっても突然であっても。誰もがもっと何かできたことがあったはず。
もっと逢いに行けたはず。もっと…。もっと…。
そんな想いをしながらも遺された家族は生きていきます。
友人・知人・会社の同僚であっても家族とは比べられませんが後悔を抱えているはずです。
だからこそ遺される家族のためにも終活を。との想いです。
ほんの少しだけ遺される大事な人たちの心に癒しを。そんな想いです。
終活の目的
終活って一言で言っていますが、幅広くやることがあるんです。
- エンディングノートを書く
- モノを片づける
- 財産を整理する
まず思い浮かぶのがこの辺りでしょうか。
終活と言えばエンディングノートと言ったところがあります。
エンディングノートを書き始めると、終活に必要なことが分かりやすくなるので、エンディングノートを書くことから始める終活を私はおススメしています。
1ページずつ書いていくと自分の情報を少しずつまとめていけるので、分かりやすいのです。
モノを片づけたり、財産を整理したり、1つ1つ始めると細かくやることが増えていきます。
考えただけでもやることが多くて大変な気がしますよね。
大変なんですよ!とにかく、やることがたくさんあるんです。
そして、すべてをひっくるめて終活。と一言にしています。
やることの多い終活ですが目的は2つ。
- 家族のため
- 自分のため
私はこの2つが何より重要だと考えています。詳しく解説しますね。
家族のため
1つは。家族の負担を減らすため。家族のためです。
ご両親や親戚など、ご家族を亡くされた後、手続きや片づけを経験したことがある方は、どれほど大変か分かっていると思います。
ご家族を亡くした後、悲しみに浸ることなく、作業に追われてしまいますよね。
本当に大変なんです。
やることの多い終活とお伝えしましたが、自分が何もしなければ遺された家族が全部やることになるんです。
だから、家族の負担を減らしましょう。という事。
自分がやらないこと。やりたくないことを家族に遺すのはやめましょう。
大事な家族の心を少し癒すお手伝いをしませんか?
自分のため
もう1つは自分のため。
人生の後半期を自分らしくよりよく生きるため。という意外と前向きな目的があります。
終活ってどうしても後ろ向きなイメージですよね。
なぜか。終活という言葉が「人生の終わりを迎えるための活動」なので後ろ向きなんです。
昔は終活という言葉すら嫌味のように取られることもありました。
どうしても「死」を強く意識してしまうので、後ろ向きになってしまいますよね。
確かに終活は人生の終わりを迎えるための活動。
ですが、人生の終わりを迎える「その時」まで人生があります。
私たちは生きています。今、この瞬間も生きています。
だからこそ、自分のために人生を考える時間が必要なのです。
いつ、どこで、どんな風に亡くなるのか、そんなこと誰にも分かりません。分かる人なんていないですよね。
だから、その時まで自分らしく生きるための終活なんです。
是非、前向きな気持ちで終活に取り組みましょう。というのが私の持論です。
前向きな終活のために
終活に対してのイメージがまだまだ、後ろ向きなので、実際には前向きな気持ちで終活を始められるかというと意外とそうでもないんです。
本当は終活をした方がいいな。と思っていても、なかなか始められない方が多いのが現状です。
必要に迫られていないという事も大きいように感じます。
始め方も分からないし、やり方も分からない。という方が多いのではないでしょうか?
終活というとエンディングノートを書けばいい。というような雰囲気があるように感じます。
まぁ。せめてエンディングノートを書いておけば最低限のことは分かるかな。という感じはしますが、それだけではないのが終活なんです。
終活セミナーでお話する終活の始め方で私がお伝えするのは
- やりたい事リストを作ること
- エンディングノートを書くこと
ここから始めましょう。とお伝えします。
言葉にすると難しくなりますが、詳しく解説していきますね。
終活で最初にやる事:やりたい事リストを作成する
私の終活セミナーで必ず、終活で最初にやる事としてあげるのは、やりたい事リストを作成すること。なんです。
自分のやりたい事、やってみたいと思っていた事、夢、昔やっていた趣味、何でもいい。
とにかく思いつくもの全部書き出します。そして、1つずつ達成していきましょう‼️
やりたい事リストを作成することは、自分のための終活の第一歩です。
人生100年時代です。元気に過ごせるように自分の好きなことをやりましょう。
そのためのやりたい事リストです‼️目指すは100個。やりたいことを100個、書き出すって意外と大変なんです。
私も挑戦しましたが、意外と100個は思いつかないモノです。それでも思いついた時に加えていくようにしています。
途中でやりたい事リストを100個、書く。と書きました。
それでも良いんです。自分のやりたい事なのです。
気楽に書いていきましょう。思うままに書いていきましょう。是非、試してみてください。
終活で次にやる事:エンディングノートを書く
「終活を始めよう」と思った時に、多くの方が悩んでいるように感じます。
だから私は「エンディングノートから始めましょう」とお話しています。
一番、分かりやすいと思います。何をすればいいのか分かるようになります。
そうは言っても、エンディングノートを選ぶところから始めなければいけないのです。
今のご時世。エンディングノートは多くの種類があります。
きっと何百❗何千❗という種類のエンディングノートがあるでしょう。
だからエンディングノートを選ぶだけで大変なんです。
エンディングノートに必要なことは
- 遺された家族が迷わず動けるための情報
- 思い出と記録
詳しく解説していきます。
遺された家族が迷わず動けるための情報
1つ目の遺された家族が迷わず動けるための情報は分かりやすいですよね。
自分の情報をまとめて家族が困らないようにします。
自分の情報をまとめておくことで家族の負担は軽くなります。
皆様にも考えてほしいのですが、自分の情報:例えば、自分の銀行口座の数、クレジットカードの枚数、スマホのパスコード、生命保険の内容。などなど。家族に話していますか?
おそらく、ほとんどの方が家族に教えていないのではないでしょうか?
そういう私自身も情報としてまとめているだけで、家族に教えていません。
私は独身なので私が不慮の事故に遭ったら、手続きをするのは母と妹でしょう。
ですが、彼女たちと一緒に暮らしていないので私の情報のほとんどを彼女たちは知りません。
困らないように情報をまとめてありますが、お墓と葬儀の内容に関しては、記入していません。
葬儀の希望は書いてありますが、まだ母よりは長生きする予定なので、何となく書くことをためらっている自分がいます。
それでもある程度の情報や希望を記入しておくことで、万が一の時に家族が困らないようにしてあります。
不慮の事故。万が一。こればかりは何時、誰の身に降りかかるのか分かりません。
遺される家族のためにできることをしておくことが家族のためになる。と信じています。
思い出と記録
2つ目は自分の思い出を遺すこと。
例えば自分の人生のアルバムを作る。自分の人生を記録として本にする。
思い出を残したい人におススメです。
自己満足と思われるかもしれませんが、自己満足、万歳。と私は思います。
自分の人生を振り返って、良いことも悪いことも自分の中で整理していくことって、自分の人生を歩んでいくために、とっても大切なんだと思います。
色んなことに区切りをつけて、心をスッキリさせて自分の人生を考える。
そんな風に終活を始めてほしいと願っているんです。
これからの人生を自分らしく生きるための終活です。
前向きな気持ちで終活に向かいましょう。
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