家事代行回数200回の現役プロが教える片づけポイント3選
家事代行歴3年。家事代行回数200回。現役のプロ家事代行のpoliteliving MEIです。
静岡県富士宮市を中心に家事代行と整理収納のお手伝い。整理収納のセミナー講師をしています。
この記事では、家事代行から学んだ片づけ方のポイントについて解説しています。
多くの方がお家の片づけに悩んでいるのを目の当たりにしてきました。
- 「私は片づけが下手だから…」
- 「苦手だから…」
- 「大変だから…」
こんなお悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
整理収納アドバイザーだからとか、センスがあるから片づけられるわけではありません。
片づけの方法を知っているから片づけることができるんです。
片づけの知識を知っているから片づけられるのです。
整理収納アドバイザーは、「片づけの方法」を知っていて、それを的確に実践しているので綺麗に片づけられるのです。
そして、家事代行さんも多くのお家で片づけの依頼をこなし続けてきているので片づけているので魔法のように片づけられるのです。
そんな私達プロの家事代行が気をつけているポイントが3つあります。
- 揃えて整える
- モノをジャン分けして片づける
- やっぱりモノを減らす
それでは1つずつ詳しく解説していきますね。
キレイに見せる方法① 揃えて整える
家事代行さんにとって「片づけ」とは整えることを意味します。
「整えることが得意」と言っても過言ではありません。
実は、モノをまっすぐ揃えるだけでもキレイに見えるのです。
ですから、プロの家事代行は「キレイに見せる方法」を知っていると言えます。
モノを手放して片づけていくというより、モノを整えて見栄えを良くすることが家事代行さんの片づけ方になります。
モノを動かさないのも家事代行ならではです。
モノを整えることは、誰でもすぐにできることなんです。
上記の本棚の写真のように高さを揃えて並べるとスッキリとキレイに見えます。
本を並べる時に高さを揃えることを知っていると、こんな風に並べることができます。
ただ、ジャンルに関係なく高さを揃えると本を探しにくくなるという弱点があります。
カバーを統一させることで更にスッキリさせることができますが、カバーなしで高さを揃えるだけで、びっくりするくらいスッキリします。
カバーがあるとスッキリしますが、何の本か分からなくなりますのでカバーをする場合は、ラベリングをしてあげましょう。
カバーをしなくてもほんの高さを揃えるだけで見た感じがスッキリします。
そして本棚に本を収納するなら、8割収納を目指します。
10冊入る場所に8冊入れる。2冊分は空けておきます。
きっちり収納するより、ほんの少し余白があるだけで何となくゆとりが出ます。
是非、モノを減らすことが苦手な方は、こんな簡単な方法から片づけを始めていくといいでしょう。
「何が何でもモノを減らさなきゃ片づかない。」ということはありません。
「まずは自分ができそうな整える。揃える。」という片づけから始めてみましょう。
色んな片づけの方法がありますが、揃えて整えることは多分、そんなに難しくありません。
大げさに言うと床に置いてあるモノも揃えて置いてみると少しだけ片づいた感じがします。
大きさが違っても、右か左か。どちらかを揃えて置いてみると少し片づいた感じがすると思います。
全体に片づくことはないかもしれませんが、試す価値はあります。
ポイント② モノをジャンル分けして片づける
それでも揃えて整えるだけでは、片づかないお家が多いのも現実なんです。
もし、揃えて整えるだけで片づくなら、多くのお家が片づいているでしょう。
モノの量が多すぎると、揃えて整えるだけでは片づかないことも多いのです。
片づけにはモノの量も大きく関係していますが、だからと言ってモノを減らすことは難しい。
そんな時は、モノをジャンル分けしてみることをおススメします。
モノをジャンル分けすると収納がしやすくなります。
収納がしやすくなるということは片づけやすくなるということです。
例えば、キッチンのカトラリーのジャンル分けなら、箸、スプーン、フォーク、ナイフというように分けてから収納します。
引き出し一段、カトラリーの引き出しというジャンルで分けるだけでもOK。
細かく分けなくても何となくジャンルを分けるだけでも収納した後、取り出しやすくなります。
引き出し単位で収納するモノを決めるだけでも、何も決めないより取り出しやすくなります。
何が何でもきっちり収納でなくてもOK。
片づけるというと多くの方がしっかり片づけなきゃいけないと思うのかもしれませんね。
雑誌やTVに出てくるような片づいたお家をイメージするのかもしれませんが、そこまで気を張る必要はありません。
自分のできる範囲で、自分のできることから始めましょう。
まずは揃えて、整えてみて、そしてジャンル分けしてみてください。
これだけで少しだけお家が片づくはずです。
モノをジャンル分けして片づけることが効果的なものには次のようなものが挙げられます。
- キッチン →調味料、食料品、消耗品、鍋など、食器など
- 洋服 →人別、シーズン別、トップス、ボトムスなど
- 文房具 →ボールペン、カラーペン、ハサミやカッター、メモ用紙など
- 書類 →取扱説明書、保険関係、医療関係、不動産関係など
- 洗面所 →洗剤、衛生用品、化粧品など
モノをジャンル分けして片づけた実例紹介
実際の片づけ実例をいくつかご紹介しておきます。
キッチンは調理道具や食品、食器、洗剤など色々なモノを収納する場所なので、特に適材適所が使いやすいキッチンを作るコツです。
- 鍋やフライパンと蓋
- お玉とフライ返し
- サラダ油、オリーブオイル、ごま油
この辺りは、コンロで使うモノなのでコンロ周りにあると便利なものなので、コンロの下の収納にまとめて収納しています。
洗面台下の収納には洗面台で使うモノや洗剤のストックを収納することが多いのではないでしょうか。
- 洗濯洗剤ストック
- シャンプーストック
- 掃除用洗剤ストック
- コンタクト用品
- 歯磨き用品ストック
- 洗顔ストック
こんな風にジャンル分けしてカゴに収納して、奥が見えるように手前に背の低いモノを収納します。
全体が見えるように収納することで二重買いや買い忘れを防ぐ事ができます。
扉を開ければ誰にでも見えるので、中身がなくなったら家族の誰でも詰め替えることができます。
キレイに見せる方法③ やっぱりモノを減らす
モノが少ない方が掃除はしやすいです。きっと誰もがそう思っているはず。
掃除をしたことがある人なら、きっとそう思ったことがあるはず。私もです。
モノが少ない方が絶対に掃除がしやすい。
掃除機のルンバは床にモノがたくさん置いてあると使えないですよね。ということは普通の掃除でも床にモノがない方がいいという事。
モノをどかして掃除機かけるのって面倒。できる限り床にモノを置かないのがいい。
分かっているけど。なかなかできない。そんな声が聞こえてきそうです。
だから片づけをしてお家のモノを減らしてから掃除をするのがいいのです。
お家を清潔に保つためにも片づけから始めませんか?
モノが少ないと片づけも簡単で掃除もラクになるのです。ほんの少しでもいいのです。
同じようなモノが10個あるなら8個にする。1個でも減らす。
これを続けることでモノが減ります。
自分の思い出のモノではないモノを減らしてみませんか?
ボールペンや割箸を減らすことから始めませんか?
モノを減らして片づけた実例紹介
実際の片づけ事例をいくつか紹介しておきます。
身の回りの小さな片づけ。大量のペンの片づけです。
大量のペンを1つの缶に収納していると取り出しづらいので、小分け収納で片づけていきます。
ペンや文房具はインクが出なくなったり、同じ色があったり、必要ないモノが意外とあるので、減らしやすいと言えます。
まずは出なくなったペンを手放して、同じ色があるモノを手放していくと量が減ります。
なぜモノを減らすと収納がラクになるのか。量が減ると全量が見えるので管理がラクになります。
そして同じ場所に戻す場合も量が少ないと取り出しやすくなります。
小さな片づけから始めませんか?
収納する棚の少ないお家のキッチンの片づけです。
モノが多くごちゃごちゃしている感じです。なぜか炊飯器が2台あります。
意外と家電が何台もあるお家って多いんですね。
なぜか?というと替え時と思って新しい家電を買っても、まだ使えるモノは手放すことができない事が多いのです。
壊れたから買った場合でも処分するのが面倒で置いてあることもあります。
片づけようと気合を入れた時は、ずっと処分できなかったモノを思い切って手放しましょう。
扉がある収納棚にすることでスッキリ感が出ますが、モノが減ったから棚に収まります。
床にモノが置かれることのないお家が、危険もなく過ごしやすいお家です。
整理収納アドバイザーと家事代行の片づけの違い
私は整理収納アドバイザー1級の資格を持つプロの整理収納アドバイザーであり、現役のプロ家事代行でもあります。
私は両方の資格を持っていて、両方の依頼の片づけもしていますから、両者の片づけの違いを知っています。
整理収納アドバイザーと家事代行の片づけは、同じことをしているように思いますが、基本的に違うというのが私の考えです。
やっていることは同じに見えるかもしれません。でも違うんです。
根本的に違うというか。どちらが正しいというわけではないんです。
どちらもお家を整えて心地よい空間を作るという目的は同じです。
その目的は同じですが、家事代行と整理収納アドバイザーの片づけは方法自体が違います。
家事代行はお客様が不在でも片づけますが、整理収納アドバイザーは不在では片づけません。
これが根本的な違いです。不在かどうかって重要な要素となります。
整理収納アドバイザーはお客様と一緒に片づけます。というか一緒でないと片づけません。
お客様自身でモノを見直すことが重要なので、不在で受け付けることはありません。
ですが、意外と多くの方が不在でも片づけてくれると思っているように感じます。
整理収納アドバイザーに依頼する場合は、一緒に片づけることが条件のようなものです。
不在の間に片づけておいてほしいような場合は、家事代行サービスを利用しましょう。
プロの家事代行がモノを捨てないで片づける理由とは?
家事代行さんはモノの必要性を多少は考えますが、モノを手放すことを重要視しません。
お客様のモノを処分するということは基本的にありません。
家事代行でお客様のお宅に伺って、お掃除をする時も、落ちているモノを簡単に捨てることはありません。
処分すべきモノが指定されていることがほとんどなのです。
家事代行の依頼の段階で細かい作業内容を確認して、ゴミとして処分していいモノを確認します。
床に落ちていてもホコリ以外は処分しません。
明らかな食べ物のゴミなら処分しますが、それ以外はゴミと判断しません。
私が今までで一番悩んだモノは、とてもモノが多いお家で棚の上に食パンの留め具がありました。
どうしようか悩みましたが、ゴミ箱からもキッチンからも離れていたので捨てませんでした。
お客様が不在でしたので、そのままにしました。
本来ならゴミとして扱うかもしれませんが、家事代行で入っている場合、私は悩んだら処分しません。
お家の方が在宅の場合は、その場で確認しますが、不在の場合は、悩むモノは勝手に判断して処分することはありません。
これがプロの家事代行です。
プロの家事代行さんは家事代行さんは床に落ちているモノもほとんど捨てないのです。
「モノを捨てればいい。」というわけでもないんですね。
モノが少ない方が片づけはしやすくなりますが、収納方法を変えるだけでも片づけられます。
お客様のモノを捨てられない家事代行さんの片づけの方法は【整えることに特化している】と言えるのです。
整えることに特化した家事代行の片づけ方法とは?
家事代行の片づけとは、ズバリ「整頓」なんです!とにかく揃える!整える!みたいな感覚です。
モノの場所を動かすことは、ほとんどありません。
置いてある場所に戻します。順番を変えることもありません。
例えば、お風呂掃除をするときはシャンプーやコンディショナー、ボディソープの置き場所を整えるんです。
お風呂場にあるモノを出して、掃除をして拭いてから戻すのですが、場所や位置は動かさないようにします。
並べる順番って意外に大事ですよね。シャンプーやコンディショナーの順番って大事。
眼鏡の方ってお風呂入る時、眼鏡を外します。
初めてのお家だと覚えていないので、写真を撮って同じに戻せるようにします。
シャンプーやコンディショナーの場所って意外と決まっているんですよね。
眼鏡の方や視力が悪い方は場所で覚えているので、順番を変えてしまうと困ってしまいます。
見えないから順番で覚えているんです。私自身、目が悪いのでこの感覚はよく分かる。
右側がシャンプーで左側がコンディショナー。という感じで覚えているので場所が変わると困る。何で?ってなる。
だから元の通りに戻すことが大切なことなんです。
私の場合、初めての現場は写真を撮ります。覚えるまで写真を見ながら戻しています。
1つや2つなら覚えていられますが、家族で違う種類を使っている場合もあるので、何種類もシャンプーやコンディショナーがあることもあるんです。
戻す時に気をつけることは、順番はそのままで向きを揃えます。
これだけですごくキレイに見えるから不思議なんです。
向きを揃えて戻すことできちんと見えます。是非、試してみてください。
容器の向きを正面に向けるだけでスッキリするんです。
一番、簡単な片づけの1つです。
こんな風に家事代行さんはモノを整えることで片づけていきます。
掃除をしながら、元に戻す時に整えていきます。
家事代行の片づけを経験してみて感じたこと
家事代行に片づけを依頼するお客様は「片づけてもらう。やってもらう。」という感覚が少し強いかもしれません。
お客様はそれが普通に家事代行の業務範囲と思うのかもしれません。
確かに家事代行の範囲の片づけは、家事代行の時間の中で片づけます。
家事代行の片づけは、作業する人しか元に戻せない片づけです。
だからお客様が同じように片づけられるかというと微妙なんです。
お家の方が元に戻せるように片づけるためには、お家の方が中心になって片づけることが重要です。
そういう片づけをしたいのであれば整理収納アドバイザーに依頼すべき内容と言えます。
「毎週とりあえず片づけてもらいたい!」のであれば、家事代行を利用しましょう。
しっかり自分で片づけたいのであれば、整理収納アドバイザーに依頼しましょう。
家事代行をしていて何となく感じるのは、家事代行さんが片づけてくれると思っている方が意外と多いことです。
あくまでも、お客様が行っている家事を代行するのが家事代行さんのお仕事なのですが、お掃除と同じように片づけをしてもらいたいと思う方が意外と多いのです。
家事代行さんは、見た目を整えることが得意です。
置いてあるモノを揃えて置くだけでも整った感じになります。拭いてから向きを揃えて整えます。
帰った時にはスッキリ片づいた感じがしますが、長続きする片づけかな?というとそうでもない。
ただ、毎週、家事代行さんが来れば片づくので散らかっても気にならないことはあると思います。
家事代行さんはお客様が心地よく生活できるようにお手伝いすることを仕事にしています。
お客様が自分に何を求めているのか考えます。
自分の行動でお客様が喜んでくださるというのは本当に嬉しい事です。家事代行をしていて良かったと思える瞬間です。
だから家事代行に入る時は、そのお家のお客様に全力を注いでお掃除をします。
何をしたら喜んで頂けるのか考えて行動します。
同じお家に何度も行っているとお客様の好みや感覚が掴めるので、喜んで頂けることも多くなるので嬉しいことも増えるんです。
だから家事代行は楽しいのです。
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